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 今月のワンポイント−2020年10月

人間の影響力 

 人はさまざまな影響を相手に与えるものです。
 人間関係を家族ということに限定して考えてみましょう。

 算命学の原則は不変であり、本人・北・南・東・西の五方向は変化はありません。

           北(父)
            |
            |
    西------- 本|人------- 東(母)
  (配偶者)    |
            |
           南(子供)  

 この図が人間関係になるのですが、もし本人がまだ中学校・高校生程度であればどうかと考えます。

 当然本人は、父・母があって生まれているのですが、配偶者や子供の存在がある訳がないのです。そこで、西方は自分の今までの(子供時代)結果と考え、南方は自分の夢・希望と考えます。

 この年頃になりますと、夢・希望が大きくなることは当然のことです。しかし同時に型になりにくいことも事実です。あまりにも夢の世界にのみ夢を描いて進みすぎる事は、人間の与えられた五方向の世界からみますと、アンバランスとなります。但し、アンバランスが悪で、バランスが善かというと、簡単には云えません。どのような家庭がそのアンバランスを作り出すかといいますと、下図を参考してください。

          暗(精神苦)
             |
      動乱----- |------平和     
             |
           明(快楽)

 精神面の分類では、北方が「精神苦」で、南方が「精神的快楽」と分類
 現実面の分類では、東方が「平和」で、西方が「動乱」と分類しています。


 算命学がいっていることは、これらの五方向をバランス良く所有する人物が、中庸のある人物であり、アンバランスな人物は、快楽の部分(南方)や、あるいは動乱(子供の時でしたらスポーツ等の激し行動性)といった部分(西方)などに質が片寄っていくことがあります。

 では、どうしたら質が片寄るのでしょう。
 もし子供(中学〜高校程度)の時代に、父親が自分の尊敬することが出来ない父親だったとします。
 一家という集団の中にとって、変える事の出来ない父親の存在そのものが尊敬できず、あのような父親になりたくない。あの父親のいうことなどは聞けない、との思いが強くなればなるほど、子供は父親の枠から逃げようとして南方に片寄っていきます。すると、結果的に精神の快楽の世界に自ら逃げ込むことになり、結果として非行化となります。


 それでは、家庭内暴力は何故起きるのでしょうか。
 これは母親の枠から子供が逃れようとする現象の結果から、家庭内暴力が生まれるのです。
 母親は東方の存在です。
 母親というのは、どんなに父親に虐待され、辛い毎日でも、その日その日を変化なく安全に過ごす事をひたすら願い、毎日を過ごしていきます。
 しかし、その生き方に反対するような子供は、母親を嫌い、母親の枠から逃れようとします。すると、西方の世界へ運気が片寄り、家庭内暴力となってしまいます。
 または、家庭の中では暴力を振るえない環境であれば、学校での暴力等となっていきます。

 以上のように、人間には影響される人物や、またそのようになりたくない反発の心が強く加わる場合は、運命の片寄りの現象が出ます。



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