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 今月のワンポイント−2021年4月

 運  気 

 運気というものは単純なものではありません。
 運気はいくらかの要素が重複することによって現れる現象なのです。
 いくらかの現象というものが、明らかになれば「運気」が強くなっているのか、「運気」が弱くなっているのか解るのです。


◎運命の定義
 「宿命」に対し、人生を渡って行く時に、自由に変化させられるものが幾らでもあります。
 幼少期は親の意志が相当に入り込んでいますので、まるで「定め」であり、それが「宿命」の様に受け取られます。しかし、成長し成人になりますと、相当に自由度の高いものが「運命」という事になります。
 運命とは自由に選べる範囲のものなのです。例えば、これからすぐに我が家に帰ろうとか、それともどこかに寄って買い物に行こうとか、いくらでも予定は変えられるものなのです。
 すでに誰かと食事の約束をしてしまったとか、次の仕事があって予定が決まっている。などと予定があったとしても、変更すればよいのです。いくらでも自由に変えられるのです。但し、予定を変更したことで、信用を失う事もあるでしょう。あるいは予定を変更したお蔭で、思わぬ人に出会い幸運に恵まれることもあるでしょう。
 常に自由度のあるものが「運命」なのだと定義しているのです。「運命」は自由度があっても、幸運になる・不運になるかは別問題なのです。


◎運気の定義
 実は「宿命」「運命」ここに大切な要素が隠れているのです。

  「宿命」とは固定されている変化しない基準

  「運命」とは固定されていない自由に選べるもの

 人間の人生には、このように自由度の高い部分もあるのです。
 ここの所を良くお間違いのないようにして下さい。
 例えば最初からこの船に乗る定めになっていた、この飛行機に乗る定めになっていた、そして事故は絶対に避けられない「宿命」などと表現することがありますが、そんなことは全くないのです。
 ここに「心」のバランス機能の大切さがあるのです。
 「心」のバランス機能が計られていれば、「心」は二次的に生まれ育ったものであっても、その心を更に成長させ、肉体と精神のバランス機能を充実させれば、身の破滅にはならないのです。

 「運気」とは、「肉体本能」と「精神本能」が完全一体となった時に、上昇するようになっているのです。
 当然、肉体本能と精神本能が一体となれない時には、一時的な成功や、一時的な「運気」の上昇があったとしましても、結果的には「無理・矛盾」の積み重ねとなり、最終的には身の破滅となるのです。


◎運勢の定義
 「運気」というものは、実は「宿命」の定めの部分を自らがどの様に「心」で捉え、感じ取り肉体と精神のコントロールを果たしていくかがポイントなのです。
 つまり自分自身を良く知る事が、とても重要な事なのです。

 「敵を知れば百戦危うからず」「己を知れば百戦危うからず」の例えがあります。
 その根源には「自分自身」が存在して、この世の中なのです。
 「自分自身」が消滅したら、自分の関わっていた世の中全ては無くなってしまうのです。この様に考えたら、その最も根源の部分は「自分自身」の在り方という事になるのです。

 「運勢」を上げるには、自分自身の法則なり、本能というものは存在するのだから、自分自身の心で巧くコントロールしていけば良いのです。
 本能が生きる世界は成功の世界なのです。ここで云う成功とは「自己満足」の事です。
 人生に満足感が生まれ、もう一度やり直したいという思いがなくなり、一生懸命になって迷う事もなく、今の人生を過ごす事が「成功者」なのです。


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