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  ワンポイント(2018年に生徒・会員に配布)は1ヶ月遅れの表記になります。

今月のワンポイント−2021年6月
呼 吸 法
 
 呼吸法で最も馴染みがあって解りやすいのが、「気功法」です。
 最近ではブームになっている「ヨーガ」も呼吸法です。

 呼吸法に関しての細かい約束事は、それぞれ違いがありますが、根本的には同じなのです。
 肉体の中により多くの酸素を取り入れ、効率的なエネルギーの燃焼を心掛けるものなのです。又、日本に昔からある「座禅」も同様の効果があるのです。

 「気功法」は、その動作の中に「気」を高め、「気」を取り込むという事があります。
 身体の中の隅々まで、空気を呼吸法によって取り入れ最大の入れ替えをする事です。

 食べ物等の燃料を効率良く燃やし、排ガスを効率よく排出する方法です。しかし、それを簡単に行う様になるには、なかなかその内容に深いものがあり、実に難しく長い修業が必要とされます。

 そこで、誰でも簡単に「気功法」「ヨーガ」「座禅」に近い効果を上げる呼吸法があります。
 呼吸を深くして身体の隅々までの空気・酸素を入れ替えるとなると、どの様に行うでしょうか? 先ず、一生懸命に最大に深呼吸をするのではないでしょうか? 一生懸命になって空気を取り入れる事のみに意識を集中する事でしょう。それでも相当の効果がある事には違いありませんが、実際には順序が逆なのです。

 深く空気を吸い込む前に大切な事は、出来るだけ全ての空気を吐き出す事なのです。
 先ず出すことが先です。出す事をしなくては入ってはこないのです。

 実は、人間の身体も乗用車のエンジンも同じことで、一度燃焼した排ガスを如何に速やかに完全に排出するかが大切なポイントなのです。

 乗用車の場合は、ひとつのエンジンのシリンダーに複数以上のバルブを取り付け、速やかに排出をする事に工夫をしているのです。
 人間の場合は、人体の構造を勝手(通常であれば)に変えることが出来ないのです。使用してしまった空気を完全に排出してから、次に使用する空気を取り込めるようにする事なのです。

 第一に最大に生きが続く限り吐き出す事、出来るだけゆっくりとした動作で行う事です。
 ゆっくりと全ての肺の中の空気を吐き出すことによって、排ガスが排出されるのです。それだけでいいのです。

 以上の動作を機会があるごとに、いつでもどこでも実行すればよいのです。
 理想なのは、空気の澄んだ奇麗なところで行いたいものです。そして出来るだけまだ本格的に活動していない、早朝の町が理想です。
 早朝の町は、まだ人間生活が稼働していませんので、空気中の埃が最も少ない時なのです。
 この様な時に出来るだけ多く実行する事が良いでしょう。

 もう少し解りやすく説明しますと、呼吸をゆっくり大きく落ち着いて出来るようになる人は、集中力と瞬時の判断力が高まります。





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