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今月のワンポイント-2021年10月

親子関係のトラブル
 
親子の食い違いは夫婦に原因あり
 育てにくい子供が生まれたり、育てやすい子供が生まれたりするのかといいますと、夫婦の一致度が大きく影響しているのです。
 一般的に相性という問題がある事はご存知でしょう。相性が良い夫婦に越したことはないのですが、必ずしも相性が良いから立派な子供が生まれるとは限らないのです。
 毎日喧嘩ばかりの夫婦の間に生まれる子供や、毎日喰うや喰わずの困難な夫婦生活で生まれる子供。会社が倒産、或は倒産寸前の夫婦生活で生まれる子供。夫婦の危機の中で生まれる子供。夫の浮気中に生まれる子供。
 以上のような子供の場合は、例え理想的な相性であっても、親の世界から離れる子供が生まれるのです。
 つまり、神様は子供に逞しさを与え、親に関係なく生活できる魂を与えるのです。そして、親に親の役目が果たせなくなっても自立できる子供にするのです。
 このような根本的なものがありますので、親子の食い違い、理想的に育ちにくい子供の場合は、その原因は子供にあるのではないのです。原因は夫婦の在り方にあるのです。そのように考えたら、理想的な子供を作るには、理想的な家庭像を作り出せば、当たり前の子供が生まれるのです。

 要点一
   夫婦の一致度が根本(相性問題)
 要点二
   夫婦の一致度は努力でも可能(人間には知恵がある)

 親子の食い違いは夫婦にあるのです。生まれてきた子供に責任は押し付けられません。


世の中の基本は家族
 家族・家庭・親子関係は様々な約束事があり、またその接し方も複雑なものがあります。家族は何だかんだといいましても「情」のつながりなのです。そして、家系先祖の関りは、非日常世界の出来事なのです。つまり、家族の接触こそが、日常生活そのものであり、現実であり、情的接し方なのです。
 家族の世界とは、有形・現実・情の世界です。情に惑わされてしまえば、改良も変化も求められませんが、いくらでも変化させ、改良する事が出来るのです。不安定であれば、安定させることも出来るのです。現実であり、日常生活だからこそ出来るのです。問題は意識を変えれば簡単なのです。一点に意識を集中していたら何も変わりません。不安定な部分のみに意識を囚われてしまえば、不安定を変える事も出来ません。視野を他に転ずれば、不安定を解消する手段はいくらでもあるのです。
 
 良く世間でこの様な事をいうではありませんか「地獄の沙汰も金次第」。実は、現在を巧く処すには時にはお金の力で解決する事も必要なのです。夫婦の間も金次第という事もあります。
 「愛情があれば何とかなる」といいましても、実はすべてこの世は「情」のつながりのです。現実とは、有形の世界でもろいものなのです。愛情があればといっていた人が、お金が無くなった途端に心変わりとなるのがその為なのです。最も素晴らしい夫婦もいらっしゃいます。但し、その場合には「愛情」で結び付いているのではありません。愛情という「精神性」で結び付いているのです。その「精神性」の発揮が愛情という表現をしているのです。

 家族の世界は、日常世界であり、非日常世界は「先祖・子孫」の世界であり、先祖・子孫につながる世界こそが「精神世界」そのものなのです。
精神世界こそが、「無形」の世界であり、無くなる事も不安定になる事もありません。

現在の世界に、いかに精神的なものを入れられるか、しかも精神世界をしっかりと安定・継続した状態で繰り入れられるのかが、日常の安定性となるのです。
現実の移ろいやすい不安定な世界よりは、余程、精神的な大きな民族・血の流れ・血縁の流れの方が、合理的であり、変化のない確かなものなのです。
現実の世の中は、常識なども簡単に変化します。
合理的に考えても納得出来ない事だらけです。しかし、大いなる流れは現実の世の中のように、簡単に変化しません。
もし変化しても数百年単位の変化サイクルなのです。
まず、「横線世界」の「現実の情」の世界に、いかに「縦線世界」の「精神の理」の世界を巧く絡められるかが家庭安定作りに結び付くのです。

家族という人間関係でトラブルが出た場合は、必ず解決方法があるのです。人間関係は、現実の関係であり、実際には心の問題よりは、行為・行動の問題なのです。そして間接的に心が悲しんだり苦しんだりするのです。原因を突き止めたら、発想の転換をするのです。発想の転換こそが、現実から精神への意向であり、精神世界の助けを借りる事なのです。

嫁姑の現実的な問題には、先祖により近い祖父の力を借りる。子孫により近い子供の力を借りる。
また親子の問題は、縦線の狂いだから、横の世界を利用して防ぐ。例えば、他人の家庭に学ぶ。
縦の世界を縦の中で解決しようとすると出来ない事が多いのです。
横の世界を横の中で解決しようとすると出来ない事が多いのです。

感情的になり、一つの事にしか視野がむかないと、いつまでも同じ世界の一か所で、答を一生懸命に捜そうとする時間の無駄を繰り返すのです。









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