自分自身を知る 　最初の重要なステップは、自分自身を掴む事です。 　何事も自分自身が基本になりますので、自己の事を把握してください。自分の事を自分で解らなくては、どうしようもありません。人任せであればどうでもよいのですが、中国の古事に「彼を知り己をしれば百戦危うからず」という言葉がありますように、ほとんど怖いものがなくなります。 　自分自身を知る方法は、自分自身はどのような本質を持ち合わせているのかを知る事です。そこで本質とは、どのようなものであり、どのような内容のものであり、どのような種類のものであるかを説明していきます。 　本質とは、自分自身の現在の行為・行動の特徴をいい、「本能」というものによって構成されているのです。 　そしてその本能は、五つの種類に別れるのです。 　中国で良く云われている名前で表します。その名前は「福・寿・禄・官・印」というものであり、それぞれが五つの質であり、五つの本能なのです。 　 「福分」甲・乙 守りの質が強く、様々な手段方法を駆使して自分自身の立場を守り通します。また、それだけに精神的安定度の強い性質になります。 全体的には、ばたついた動きは少なく、人生に安定感があります。しかし、金銭物質的なものには恵まれることが少なくなります。 本能は「守備本能」 「寿分」丙・丁 エネルギッシュな人物となります。 人生の生き甲斐も強く、多少の困難・苦難はものともせず、明るく常に前向きに生きていきます。 ある面では、自由奔放になり、世の中の常識・約束事から外れる場合もあります。しかし、その様になる程に社会的ストレスからも解放されます。 本能は「伝達本能」 「禄分」戊・己 人々の中心になる質が強く、スケールが大きければ社会的中心人物となり、スケールが小さければ家庭的中心人物となります。 また、金銭物質的なものに縁が強くなり、物持ち金持ちになりやすいようです。しかし、現実的対処・利害関係は優れているのですが、長期的展望が苦手です。 本能は「引力本能」 「官分」庚・辛 人生に制約の多い人です。 本人は全く気が付かないが、常に何かに追われている人生となり、ばたつきの多い人生となります。実際には、社会的役目があると安心して、ひとつの目標に進んでいけるのです。その為に実に働き者であり、真面目人間となります。しかし、残念ながら精神的安定には欠けるようです。 本能は「攻撃本能」 「印分」壬・癸 人生を合理的に知性的に考えて進みます。 派手さはなく、物事を深く考えた行動が落ち着きを感じさせます。しかし、物事の道理を深く考え過ぎるあまりに、逆に人生を迷ってしまい、生き甲斐を失うことも有ります。全体的には思考力が冴え、物事の深読みが出来る人です。 本能は「習得本能」 　以上が本能の五つの種類になります。そしてその何れかに自らが属しているのです。