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 2022年8月   onepoint
 


夫婦間における天剋地冲
 
夫婦の共通干支が天剋地冲を持ち合わせていたら、どのような影響が出るかということです。これは非常に厄介な形であり、「天剋地冲」とはいろいろな形で影響されます。

●夫の日干支を妻が天剋地冲する場合

 夫           妻
   辛 〇 〇      丁 〇 〇   〇 丁 〇   〇 〇 丁
   巳 〇 〇      亥 〇 〇   〇 亥 〇   〇 〇 亥

 夫の「日干支」を天剋地冲するものが、妻の日干支・月干支・年干支のどこにあってもいいのです。天剋地冲になる同士の十干の剋し合いの方向をみます。
 火剋金で丁亥が辛巳を「天剋地冲」している状態です。この場合は、妻が「陽の犠牲」となります。陽の犠牲とは、夫の役割が妻に移行するということです。
 夫の役割というのは生活の基盤をつくり家族を守る。つまり一家の主人の役割を全部妻が行うということです。
 夫が家の中で遊んでいて、妻が頑張って働き一家を引っ張っていくのです。つまり妻が一家の犠牲者というわけです。(夫が働きたくても働けない状態の場合もある)
 これは天剋地冲したほうが犠牲者になってしまい、天剋地冲される側が養われるのです。このことが「夫婦間の天剋地冲」の非常に不思議な部分なのです。
通常の占技では、親子関係や友人関係では、天剋地冲する側が強いのです。
ただ夫婦の占技に限り、天剋地冲した方が犠牲になってしまうのです。

●妻の日干支を夫が天剋地冲する場合、夫が陰の犠牲となる
 妻の方が悠々と暮らして、夫が働きバチで一生働くという犠牲運です。
 良い思いをするのは妻だけで、それこそ夫は仕事や家庭の炊事・洗濯まで全部引き受けるのです。
 妻はなにもしない遊んでいる(なにもできない状態の場合もある)、夫はくたくたになって早死にするといったような感じになるのです。

 このように夫婦間での、損得といえば「天剋地冲をした方が損をする」のです。なぜ「天剋地冲」が夫婦に限り逆効果が起きるかというと、夫婦の間柄というのは、中央(家系)と西方(配偶者)の関係にある形です。
 通常は、兄弟姉妹は東、仕事関係は東、友人は東と全部東方です。
 しかし配偶者というのは西側(西方)になります。


 夫            妻
   庚 〇 〇       甲 〇 〇
   子 〇 〇       午 〇 〇


 夫が妻を金剋木と天剋地冲しています。
 夫婦というのは運命そのものが一体なのです。
 一体で剋すのです。
 自分の半分を自分が剋しつけているのと同じなのです。
 その結果損をするのは自分なのです。自分の運気が半減してしまうのです。
 しかし子供と天剋地冲をして剋するのであれば、自分の方が強いので別格になります。
 子供と親というのうは世界が違います。
 夫婦のみ同一世界なのです。
 同一世界で天剋地冲すると、剋する側が非常にマイナスになるのです。
 「同一世界」がポイントになります。

 天剋地冲=地支が対冲で天干が七殺の関係をいいます。