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 2022年9月   onepoint
 


害法による各方向の意味

子未の害
北方の害=肉体にあてはめると膀胱に相当
 膀胱機能が破壊されたときに生じる病気になり、尿毒症も入ります。
 体内の水分が濁るという諸症状などが含まれます。
 これは宿命だけではなく後天運にも起きる現象です。
 宿命に「子」か「未」があって、害が後天運で成立するときです。
 肉体と精神のアンバランス

寅巳の害
東方の害=胆の働きの低下
 胆管石や胆関係の全般をいいます。
 寅巳の害の時に、後天的に「対冲」「半会」などが加わると、無理を重ねる、休養が得られないという状態になります。
 害に「三合会局」「半会」が加わると、病気でありながら発見が遅れてしまうなど、気づいたときには重症ということがあります。
害が異次元融合によって隠されてしまうために表面に出てこない場合があります。

午丑の害
南方の害=小腸・消化器系
 腹を壊しやすい体質になります。
 害は必ず病気に罹るということではなく、その人の体質の弱点や欠点と考えてよいのです。
 この害は、南方火地の「暑」の部分で病気の際、表面的には熱が出やすいとか、高熱が出やすいのですが、裏面には消化器系(特に小腸)の弱さがあるのです。

亥申の害
西方の害=消化器・大腸
 西方であるから現実的な行動によって罹りやすいのです。
 大腸だけに捉われず、飲食による栄養物を取りにくく、大腸の役割に関する病気に罹りやすいのです。

卯辰の害
中央の害=胃・諸々の胃病(消化器)に罹りやすいのです。

戌酉の害
 天軸の害(三焦)=特定の臓器はない。臓器と臓器の連結をしているものとされます。
 三焦はある気として捉え、ホルモンのバランスや肉体均衡を崩すものとされています。
 また栄養物の偏りによる病気も入ります。
 この害は小さな事でもすぐ肉体上の変化が現れる特色があります。
 健康状態が不安定で虚弱体質となり、東・西・南・北・中央の臓器と連結しているからです。

 三焦は東洋医学では三種類あります。
 上焦-横隔膜より上部をいいます。
 中焦-上腹部をいいます。
 下焦-下腹部をいいます。
 特定臓器では「膵臓」をいいます。

 南北の臓器は、精神の在り方によって罹病しやすいのです。
病気は肉体と精神との疲労とが重なって起きますが、南北害は精神から起こる病気であり、東西害は肉体酷使による病気です。