前へ

 
 2022年12月   onepoint
 

形になる運命と形にならない運命

形になる運命と、形にならない運命というこの2つの違いを軸にしながら、話をすすめていきたいと思います。

生年月日を元にして干支を出します。
なぜ、十干十二支を使い、星を出すのか? なぜその人の性格や運命が解るのか? 

例えば一人の人間が、ある時交通事故を起こしたとします。
その日、一日はどうも気分が良くない日であった。
そして走っている途中で、事故を起こしてしまった。
なぜ事故を起こしたのだろうと考えます。
そこだけ技術的に見ると、天中殺の時だったとか、他の技術で事故を起こしそうな運の時だったと、後で見て言えることです。
しかし、なぜそういう運の形の時に、事故を起こすのだろうかと考えてみると、そうなるにはそうなるだけの長い蓄積があるのです。

人間の運命というのは、小さい時から、それぞれの人生の渡り方をしています。その渡り方の1つの結果として、何かの不運が起きてきたと見ます。そうすると事故を起こすような物の考え方、人生の過ごし方というものが、至る所に出てくるのです。その結果として、大きな事故を起こしてしまったと、という形になるのです。
交通事故1つを取ってみても、その時だけの運命ではないのです。ずっと過去から繋がっている何かがあるのです。

例えば、一家の中に父親と母親がいて、その間に子供が生まれます。ここが運命の出発点です。人間の運命とは何なのであろうかと言っても、生まれてこなければ運命はないわけです。生まれた瞬間にイコール運命の出発点になるわけです。
平和な家庭を作って、子供が出来ました。段々、人生を渡っていくうちに、父親の家庭における力が弱くなってくるとします。

父親の運気が弱い→父親の働きが弱くなった→家族を守らなくなった→夫婦仲が悪くなった→父親の力が増々弱くなった→母親は特別自分が強くなくても、力強くならなければならない状態になります。強くならなければ、子供を育てることができません。

片方の力が無い時は、片方の力が上がってきます。
父の力が弱くなると、母の力が強くなる。
大体に於いて、女性の力が上がってくるというのは、あまり幸せな方ではありません。
本当は女性が強くならない方が良いわけです。
ところが、いろいろな環境で強くならざるを得ないという状態があります。
そういう状態の時、子どもたちに対する影響力は、当然母親の方が強くなってきます。
理想をいえば、子供に対する影響は、父親と母親が50%ずつであるというバランスが良いのです。
そういうバランスから初めて子供たちが順当な運勢を掴んでいけます。
しかし、どの家庭もそのようになるとは限りません。