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 2023年1月   onepoint
 

例題:女性
  動乱的本質の命式

   龍高星  天将星
 龍高星  調舒星  調舒星
 天恍星  龍高星  天将星


 占いを勉強している人が見ると、天将星が2つもあって、星が強くて龍高星が3つもあって、大変な娘さんが生まれたものだ。となるのです。

 龍高星は離別・放浪の星と言われ、日本よりは外国へ行って移住して、平和な中ではなく、動乱の中で生活すると非常に良い星です。
 つまり一か所にじっとしているのではなく、あっちへ行き、こっちへ行きと、波乱・動乱の時代を通り越していく星なのです。

 調舒星は、孤独の星といって、非常にデリケートな神経を持つ星です。

 これを聞いた親は非常に不安がるわけです。この子は、どうも結婚運が悪いのではないかと不安を抱いてしまいます。

 こういう命式は、動乱的な本質です。
 この運勢にプラス何らかの環境を与えれば、幸運になるのです。

 この運勢が、どういう環境を与えられる事によって、どういう答が出てくるのかとういうことです。この環境を考えていきます。

環境① 
 この星が、両親が揃って、平和な家庭で、平均的であり、そして結婚して、平凡な家庭を作ったとします。
 そうすると、イコール不運という答が出てきます。自分の本領が発揮されないのです。つまり、自分の本質と環境が合わないわけです。合わないから、答は不運となります。

環境②
 育った時は、両親はいない。あるいは片親だった。平和どころではなく、動乱の最中である。そして、国際結婚して、嫁いでいったとします。
 このような環境を与えられと、答はイコール幸運です。

 動乱的本質+環境=財産家になりたいと願った場合は、この運勢は財力の星は全然ありません。財産家になりたいという夢を持ったとします。どういう環境を与えれば財産家になるかと考えれば良いのです。
 この星は、平凡にお金を蓄積するとか、お金を稼ぎ出して真面目に残していって、定期預金でもしながら積み立てていくという星はないわけです。つまり、運勢そのものは、動乱の中で伸びますから、環境としては、戦乱の中でと考えます。戦乱の中で出来る商いを考えれば、財産家になるでしょう。

 放浪の中で何か得るものと考えていきます。しかし、今の日本の環境の中ではそういうことは出来ませんから、この運勢の答えは、日本の国の中で発揮できる運ではありません。ということになります。
 そうなると、とたんに「不運だな」という発想に陥る人が多いわけです。
 算命学のひとつの物の考え方の中に「自分の運勢を中心にして国を選ぶ」という発想があるのです。
 日本に生まれた自分は、日本人として、運が良いのか悪いのかという考え方はあまりしないで、自分の運は、世界のどこの国と合っているのだろうと、考えるわけなのです。
 このようにして、人間の運勢というのは、持って生まれた本質と何らかの環境を与えて、出来上がります。
 本質を宿命といいます。しかし、環境は決まっていません。常に変動するものです。

 宿命 + 変動する環境 = 運命  こういう形で運命が出来上がります。